21世紀への夢 〜広島へ屋根付き球場を!〜


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2000年初頭での状況

東広島貨物駅跡地 「ドーム球場案」足踏み(2000.1.10付中国新聞を要約、一部改変)

「2002年度末までに東広島貨物駅跡地の利用方法が決まらなければ、市の財政悪化がいっそう深刻になる」。というのも、1998年3月に国鉄精算事業団から109億9000万円で買収したが、資金は地元金融機関からの借入。最初の5年間は特例措置で国から2%の交付金をもらえるため、今の実質金利負担は年間約3000万円。ところが、期限が切れる2003年度からは一気に2億円も増加し、市の借金が雪だるま式に増えるからとのこと。
計画が進まない理由は、市の財政難に加えて中核施設に予定するドーム球場の採算性の乏しさもある。市の試算では、建設費は約420億円、維持費は年間約20億円に上る。関係者は「黒字化は難しい事業」と口をそろえる。

暗雲ばかりでもなく、多少の光明もあるにはある。広島市は「ドーム球場案」の実現のため、お決まりの第3セクター方式ではなくPFI(プライベート・ファイナンス・イニシアチブ)を利用する可能性が高いらしい。この方法は、企業が自治体と事業契約を結んで施設設備から管理・運営まで受託し、自治体からの委託料や利用料で運営するというもの。欧米に広く普及するPFIについては、日本でも昨年9月に推進法が施行されているそうで、「財政、税制面の優遇措置など法律の具体的な運用が決まり次第、本格的に検討を進めるとのこと。


現在の市民球場は広島市のど真ん中、繁華街・
紙屋町にあります。近くには平和公園、
原爆ドームがあります。戦前は練兵場でした。
建設予定地は広島駅のすぐ東隣のJRの跡地です
現在の市民球場より立地条件はずいぶんと悪いです
土地だけは取得してあり、現在は建物を撤去して
単なる草原と化してます
■東広島貨物駅跡地(右上)
総面積11.6ヘクタール。広島市の「東広島駅跡地地区開発整備計画検討調査委員会」が1996年9月、周辺
地域を含む26ヘクタールを開発する整備計画を提言した。野球など多目的に利用できるドーム球場(4万人収容)
をはじめ、シティーホール、アミューズメント施設、駐車場を設ける。


今年の広島東洋カープの主催試合の入場者数は、ついに千葉ロッテに抜かれ12球団中の最下位に転落してしまいました。これは屈辱以外の何ものでもありません(ロッテさんごめんなさい、悪意はありません)。このままでは、100万人を切ってしまうのも時間の問題となってしまうかもしれません。
確かに1999年のカープは怒濤の13連敗があったりして、7月以降いいところがありませんでした。しかし、理由はそれだけではありません。それは折角のかきいれ時の試合を、憎っくき「雨」のせいで流してしまっていたからなのです。
「雨が降れば投手のローテーションが楽になって有利だ」と言う人もいます。それはあくまで、首位争いをしている、あるいは首位をうかがう位置にいる場合に言えることであって、Bクラスに沈んだまま復活のきっかけもないようなシーズンでは、秋風が吹き始めた寒っむ〜い球場で行われる消化試合をいたずらに増やすだけです。そのような試合を誰が見に行きますか?私は行きません。あなたは行きますか?多分行かないでしょう。選手だってやる気が出ないに決まってます。せっかくのかきいれ時である5月の連休や8月のお盆シリーズで流した試合を数千人しか集まらない消化試合(下手すれば千人を切りかねないモロ消化試合)として開催しなければならない球団も悲しい限りでしょう。
それよりもなによりも、「今年のお盆は孫と野球ぢゃ」というおじいちゃん、おばあちゃんの願いや、巨人戦観戦を楽しみにしている修学旅行生の願いも「雨」によって流されてしまいます。屋根があって雨に邪魔されなければ、修学旅行をじゃんじゃん受け入れることができるでしょうし、返金もしなくて済みます。
「野球は屋外でするもの」、「やっぱり土のグラウンドと芝のフィールドが一番」という意見が多いのも事実です。しかし、プロ野球の公式戦も「興行」である限り、できることなら天候に左右されない方がいいに決まってます。大雨、大風、大雪でもかまわず試合を行う、自分勝手なJリーグならいざ知らず(「日程厳守」という姿勢には感心しますが)、やはり野球は雨のない(雨の不安のない)場所で見たいものです。「完全空調の利いたドーム球場では今ひとつだ」とも言われますが、だったら西武ドーム方式という手もあります。とにかく屋根が欲しい!今の市民球場に屋根を付けてもらってもかまいません。屋根付き球場が欲しい〜!!
バブル全盛の折、「広島にも屋根付き球場を」という機運が高まり、建設直前まで行きましたが、バブル崩壊とともにその話もどこへやら…。結局「球場を建てる予定」として土地を先行取得しただけで計画は頓挫しています。
そもそも広島市民球場は、広島の企業の寄付で建設されたものを市に移管したという経緯があります(つまり広島球団は金を払っていない)。今の財政事情では、広島市、広島県の予算で箱モノを作るなんて夢のまた夢。ましてや地場の企業の寄付なんて、もっともっと夢物語でしょう。とにかく景気が回復して、「税金を使ってでも新球場を造ろう」という機運が高まらない限り、広島に屋根付き球場は出現しないように思います。ああ残念無念。願、景気回復!!


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広島 広島市民球場 天然芝 西武 西武ドーム 人工芝
巨人 東京ドーム 人工芝 日本ハム 東京ドーム 人工芝
阪神 甲子園球場 天然芝 オリックス グリーンスタジアム神戸 人工芝
中日 ナゴヤドーム 人工芝 ダイエー 福岡ドーム 人工芝
ヤクルト 神宮球場 人工芝 大阪近鉄 大阪ドーム 人工芝
横浜 横浜スタジアム 人工芝 千葉ロッテ 千葉マリンスタジアム 人工芝
甲子園球場は高校野球のメッカ、神宮球場は大学野球のメッカ、将来的に
屋根が付くとは考えにくい。とすると、セリーグで屋根付き球場を持たない
球団は、もしかしてカープだけ??貧乏球団と呼ばないで〜!


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