ぬあ〜にをえらそうに!
同じ人間、ましてや同じプロの選手、やってやれないことはない、はず
■ | ヤクルトにぶざまに2連敗してしまった9月3日、たっちゃんが若手を集めて緊急ミーティングを開いたらしいです。趣旨は、「頭を使った野球、いかに相手を知ることが大事かを再確認してもらう」だったそうです。内容は、事好機で凡退した朝山、森笠らに打席での考えを聞き、改善すべき点や姿勢を話し合ったらしいです(2000.9.4付、中国新聞朝刊より)。 |
■ | 激辛鯉野球で私も述べたとおり、9月3日の試合は全く工夫がないように思えました。ただ単に打席に立って、何の考えもなく来たタマを振る。一介の一ファンが「何を偉そうに」ってことは重々承知の上なんですが、そのトウシロから見ても、あの打席についてはあまりに芸がないように思えました。私よりも野球の事がよくわかっている「真の」カープファンなら、なおさらだったと思います。 |
■ | 巨人の金権姿勢については、このHPでもしこたまやり玉に挙げてきました。「金をかけていい選手を集めれば強くなってあたりまえだ」と。しかし、9月3日の試合を見てちょっと考えが変わりました。広島カープに巨人みたいな金がないことはどうにもなりません。これからもカープが巨人みたいな補強ができるとは思えません。また、主力がバタバタとケガに倒れてしまって、満足なチーム状態とはほど遠いこともよくわかっています。それはそれとして、どうにもならないことを、「ああならいいのに」、「こうならいいのに」と無い物ねだりしてもそれは全く無駄なことに気がつきました。今のカープに足りないものは、本当にお金と主力選手なのでしょうか? |
■ | 達川監督曰く、「実戦の中で、相手を研究していく姿勢を持って欲しい。駆け引きを覚えんと、これから伸びない。来年からでは遅い」。この監督の言葉は全く言い得て妙だと思います(たっちゃん、いいこと言うねぇ〜)。つまり、今の若手には、相手を研究する姿勢が欠けており、(投球に対する)駆け引きが全く出来ていないということになります。まったくもってその通りだと思います。主力が欠けるということは、チームにとって本当にマイナス要因以外の何ものでもありません。しかし、若手にとっては、またとない大チャンスなのではないでしょうか?主力がいないがために巡ってきたチャンス。そのチャンスにあぐらをかいて、より高い水準へと自分を高める努力を怠るならば、全く前進は無いのではないでしょうか?たっちゃんが言っている、「来年からでは遅い」というのは、このことを指しているように思えます。 |
■ | 少なくとも、どこの球団であれ、プロ野球選手であるからには、野球においては「一流のエリート」であると思います。自分たちの持つ身体技能は、こと野球においては他に誇ってよいと思います。ただし、エリート集団の中で、さらに「超一流」になるためにはさらに努力が必要でしょう。長島や王は生まれながらにして超一流だったとは思えません(あくまで現役時代に限りますが)。あまり持ち上げたくはありませんが、彼らは彼らなりに超一流の努力によりあそこまでになったはずです。まあ彼らは別格としても、これまでのプロ野球史に名を残してきた選手には、必ず美談と言えるほどの秘話があります。それよりも何よりも、たっちゃん自身、体もそれほど大きくなく、捕手として身体能力的にも「抜群」とは言い難かった(失礼!)選手が、あそこまでの名捕手になれたのも、一にも二にもなく「インサイドワークを磨いたため」だったことはあまりにも有名です。だからこそ、身体的能力の秀でた若手が、それなりの努力を怠っている姿に腹がたつのではないでしょうか? |
■ | 同じ人間、ましてや、野球人口の0.数%のエリート集団であるプロ野球選手に、そんなに差があるとは思えません。それよりもなによりも、「野球なら絶対に人に負けない」という自負があったはずです。じゃあどうして、レギュラーと控え、一軍と二軍という差が出てくるのでしょうか?バットをボールに当てる能力、スピードボールをストライクゾーンに投げる能力などの技術力が同じなら、一体何で勝負しますか?残るは、「頭を使うこと」以外にありませんよね。打者なら配球の読み、バッテリーなら打者の読みを外す配球ですよね。野球って、力と力のぶつかり合いに見えて、心理戦、情報戦の要因がずいぶんと高い球技だと思います。やみくもにボールを放ったり、やみくもにバットを振り回すだけでは絶対に結果はついてきません。この「やみくも」は「一生懸命」とか「一心不乱」とは違うと思います。ところが今のカープの若手選手には、この「やみくも」が見え隠れして仕方がありません。 |
■ | キャッチャーについて言えば、西山や古田のリードを徹底的に研究して、いいところを自分のものにすればいいじゃないですか。頭のいい悪いではないとおもいます。「ははぁ、なるほど」を実践してこそ、少しでも彼らに近づけるのではないでしょうか?打者について言えば、「巨人の工藤はこの配球、ベイの小宮山はこう、阪神の湯舟はああ言った具合」ってパターンがわかれば、次回からの攻略に絶対に役立つのではないでしょうか(その日の調子にもよると思いますが)。「そんなこと言われなくてもやっている。できるものなら苦労はありゃあせん。ごちゃごちゃトウシロが文句を言うな、何もわからんくせに」って声が聞こえてきそうですが、シロート目にみても、毎回同じ轍を踏んで封じこめられているように見えるのですが、これって錯覚なのでしょうか?試合後のたっちゃんのコメントも、いつも同じような気がしますよ。 |
■ | 「敵を知り己を知れば百戦危うからん」(でしたっけ)って格言(ですよね)があるじゃないですか。「敵の配球を知らず、自らの狙い球も絞らねば、100回打っても100回凡打(併殺)」、「敵の狙いダマを知り、その逆をつかねば、100球投げても皆安打」。明日からの試合に少しでもミーティングの効果が現れること祈っています。 とまあ、偉そうなことを書いてみました。今はいいんですが、後で読み返したら、自分自身が赤面すること間違いなしですなあ。ひゃ〜。 |