「複合型オープン新球場」を正式表明…
ホンマに儲かりますのんやろか??
■ | 下記に示す写真と記事は、平成14年5月2日付中国新聞のもろパクリです。はじめに謝っておきます。ごめんなさい。 |
■ | ついに、広島の新球場が「複合型オープン」案(屋根なし)になると、市長が明言しました。事業主体は,もちろん某商業デベロッパーと広島東洋カープ。「商業型モールを備えた複合型球場」と言うことになっていますが,どちらかというと,屋根なし球場を付設した商業型モールっていうのが正しい表現のようですね、やっぱり…。最後まで結論の出なかった屋根については,「可能性を追求する考え」というきわめて曖昧な表現でのまま残されたカタチになりました。「経済界や関係機関と連携して検討した。夢を実現できるよう全市民が一体になって努力しましょう」と呼びかけられちゃいました…。ありゃりゃ,球場自体が夢なのか、屋根自体が夢なのか。ハハハ…。 |
■ | 屋根の建設費約120億円,年間管理費2億8千万円ということだそうですから、実際は建設費約200億円,年間管理費約5億と言ったところでしょうか。「早期に確実な事業化を図るため,屋根の有無などの球場の形態よりも,商業施設を含めた経営計画の健全性を最重点に選んだ」と言うことなのですが,本当に大丈夫なんでしょうか??「オーバーストアの懸念よりも,地域の面的活性化に貢献すると判断した」みたいなんですが,すぐご近所にも大規模店舗の計画があるし,経営計画の健全性=黒字経営=ボロ儲けって等式は本当に成り立つのでしょうか?不安です…。 |
■ | 記事をよくよく読んでみれば,「金をどうするかについてはこれから」みたいなことになっているみたいですが,だとすれば,まだまだ「絵に描いた餅」のレベルを脱していないということなんでしょうか?これまでの経緯を整理すると,@各企業に計画案を出してもらったところ4つの案が出てきた,A調査委員会なる謎の集団に各案を検討してもらったところカープの案が一番実現性が高いが屋根も欲しいとなった,B市長がカープの案でいくと発表,ということになります。私はてっきり,「実現性がもっとも高い」んだから,お金の算段はすっかりと済んでいるんだろうと思ってました(屋根以外)。実施案に決定したカープ&デベロッパーの事業計画案における推計額は,屋根をつけず球場+付帯施設で,確か約400億円だったはず。「建物については市は金を出さない」って思っていたんで,「カープって金持ちなんだ」って感心してましたが,実のところはまだ詰めていないんですね。「屋根の分については,市側がお金をなんとかして…」ってなってたんですから,やはり施設についてはカープ&デベロッパー持ちってことになるんでしょうけど,「金の算段はこれからします」って計画が,果たして早期に確実な事業化が可能ってことになるのかなぁ…。う〜ん,疑問。 |
■ | そもそも,どうひいき目に見積もっても,年間総事業費が50億円にはほど遠いと思われるカープが(もしそれ以上あるんでしたら,以下の話はなし),400億円なんてお金を借りれるんでしょうか?担保もないし。ただ,年収600万円の人でも3000万円の住宅資金を借りようと思えば借りれるんで,8倍でもありなのかなと思ってみたりもします。まあ,丸々借入金ってことはなく会社組織にして資金集めをするのでしょうけど,この不景気,景気よく出資してもらえるあてがあるんでしょうか?ま,起業に関しては何もわかんないので,結局の所は何とも言えませんが,4つの案の中では最も実現可能性が高いという有識者の判断なんですから,なんとかなるんでしょう,おそらく。幾ばくかの金をカープとしても出資するんでしょうが,返済が行き詰まって首が回らなくなるってことだけは避けてほしいものです。カープ黎明期のあの悲劇だけは繰り返して欲しくはないですから…。 |
■ | 現広島市民球場は,名前が「市民球場」だから市が建設したものだと思っている方が多いのですが,実際の所は,市が土地を用意して地元有志の出資によって球場本体を建設して市に寄付したものです(ただし増席と改築は市がやったはず)。広島市のど真ん中にある,広島市民による広島市民のための歴史ある球場を捨ててまで新球場を建設するわけですから,決してショッピングモールの付帯施設的なものではなく,広島の誇りとなる屋根の付いた立派な球場を建ててほしいものです。駅の真横に建てるんですから,ヘンテコな格好をした「ボールパーク風」の奇妙な球場だけはやめてちょ。それと,屋根を付けるんだったら,少々無理をしても本体工事と一緒にやるべきです。「屋根建設予定地」が寒々と残っていては興ざめですから…。 |
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