なにとぞはずれてくださいませ…
2002後半戦はこうなる?


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2002シーズン前半戦が終了しました。ここまで69試合を戦って貯金2の広島カープ。前半戦貯金ターンはなんと5年ぶり(!)の快挙とのこと。ここ数年,この時期はいつも借金生活だったことを思えば,後半戦への期待はふくらむばかり。シーズン初頭に盛んに言われていた「今年は優勝」。はたしてその願いが叶うのか否か,これまでの52年分のデータを元に今年の後半戦を予想してみたいと思います。
2002シーズン前半戦の貯金と借金 2002シーズン前半戦の貯金と借金
貯金数を優勝ラインの25としたもの
上の2枚のグラフは,今シーズンの貯金と借金の推移を示したものです。このグラフから,今シーズン前半の苦闘の跡がひしひしと感じられます(笑)。20試合を過ぎたあたりで貯金を今期最大の4にまで積み上げましたが,あっという間に借金生活へ転落。その後の20試合は貯金生活と借金生活を行ったり来たり。50試合を過ぎたあたりで今期最大の借金4にまで転落。「このままずるずるか?」と思われましたが,その後持ち直して貯金2でめでたく折り返しとなりました。左側のグラフは,貯金数(Y軸)を優勝ラインの25としてみたものです。こうやって縦軸をつぶしてみると,弱くはないんだけど躍進の決め手を欠いた戦いぶりだったといえます。思い起こせばシーズン当初,「今年の攻撃陣は巨人に勝る」とか「誰を外していいのかわからないぐらいの投手陣の充実ぶり」だったはずなのですが,兄貴の思わぬ不調,前田,ノムケンのケガの悪化,東出の戦線離脱,投手陣では,キクが開幕に間に合わず,黒田が欠け,横山が欠け,日本の野球をなめきっていたベル坊(とスタ坊)は使い物にならずと,誤算が相次いだわけですからいたしかたなかったかもしれません。そのような状態で貯金2で頑張れたわけですから,戦力的にはやはりここ数年と比較しても「今年は厚い」ということになります。
で,後半戦の予想です。データも示さずに「あーだ,こーだ」と言っても,それではシーズン前の評論家のシーズン予想と同じ事なので,多少は「科学的に」やってみたいと思います(以下の文を読んで「どこが科学的なんだ」というつっこみはなしにしてくださいね)。
さて方法です。前半戦の結果から後半戦の結果を「科学的に」(まだ言っている)予想したいわけですから,統計的手法を用いることにしました。方法は簡単。歴史知鯉学が誇る「広島東洋カープ全戦績データベース1950−2001(公開準備中)」の貯金・借金の推移データと今シーズン前半の貯金・借金の推移データを比較して,よく似たシーズンを選び出してみました。選び出す年度は,2002シーズン前半のデータとデータベース間で正の相関係数が最も高いものから5シーズン分としました。
上のグラフが結果です。残念ながらあまり芳しくありませんでした。最もよく似ていたのが1955年(4位),次いで1972年(最下位),1993年(最下位),1994年(3位),1999年(5位)の順でした(括弧内はその年の最終順位)。選び出された5年の中では,太線で示した1993年が似ているように見えたりして,とてもブルーです。この年の最終結果は最下位。大連敗をかまして,それが原因で山本監督が解任されてしまった年でもあります。う〜ん,そんなことが果たして今年もあるんだろうか?そもそも正しい年度がちゃんと選ばれてるんだろうか??
とりあえずこういう結果になったということでのアップなんですけど,今ひとつ似てませんよねぇ…。全体の傾向もさることながら,トレンド処理も行っていないことから,どちらかというと,全体の傾向よりもより小さい上下動の方を拾ってきているのかもしれません。数試合づつまとめてから処理するという手もありますが,ごめんなさい,52年分の処理が面倒だったのでやってません。そもそも,単なる相関係数ですので,69試合目からがどうなるかを予測するものでは決してありません
優勝した年がヒットでもしていれば,「どうだすごいだろう」って考察になるところなんですが,ネガティブな結果だけに,当初の勢いはどこへやら。ま,「よそう」を逆から読めば「嘘よ」とも読めますし,当たらないにこしたことはありません。パチンコの「スランプグラフ」と同じで,信じてしまうとろくなことはありません(笑)。こうまで言ってしまうと身もフタもありませんが…。
ここまで駄文につきあっていただきまして感謝致します(ペコリ)。


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