あの記録が破られてしまった…
オリックスがあっけなく大記録


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まず間違いなくカープの記録は破られると思っていましたが,53年前の広島の記録を一気に50点を上回ってしまうとは,オリックスに脱帽です。記録的投壊現象が産んだ珍記録と言えますが,プロフェッショナル集団としては,かなり恥すべき記録だということを心に留めて,井原新監督のもと,投手陣再建を図って欲しいものです。あまりにあっけなく突き抜けてしまったので,「どうだ,どうだ」と盛り上がるヒマもありませんでした。そう言った意味では企画倒れでした。
日本プロ野球 ワースト記録更新
チーム防御率 5.95
シーズン最多失点 927
シーズン最多自責点 819
シーズン最多被安打 1534


今を遡ること53年前,創設初年のカープが作った偉大な記録,年間最多失点。1シーズンで積み重ねた失点が877点。877点と聞いてもピンときませんが,138試合で計877失点するためには,単純計算で1試合6.35点づつ取られなければ達成できないという,ホント偉大な大記録。そもそも最近のプロ野球の試合で,毎試合,毎試合6点づつ失点するなんてまずあり得ない話だけに,そんな記録に近づけるチームなんて金輪際ないと思われていましたが…。
ちなみに,これまでのパ・リーグの年間最多失点は,南海(現ダイエー)が1980年に達成した784失点だそうでして,この年南海は130試合を戦っているので,1試合平均6.03失点。これもなかなかすごいです。でも,今年,この記録を破るチームが現れてしまいました。それが投手陣崩壊で,チーム防御率が6点台に届かんとする今年の○リックス。かのオリックス,平成15年9月13日の対ダイエ−24回戦を7−13で敗れ,今シーズンの総失点が796点になり,1980年の南海の記録を更新してしまいました
かの○リックス,ダイエー24回戦の時点で試合数はまだ122試合。あと18試合も残しての記録更新。これから先,点を失うたびに年間失点記録を更新し続けなければならないという辛いシーズンが続きます。でも,日本記録の877失点まではまだ81点もあります。でも,でも,18試合で81点を失うためには1試合平均4.5失点でOK。現時点で,122試合で796失点なわけですから,平均6.5失点。これでは,残念ながら十二分に達成可能圏内になってしまいます…。でもそうはいってもプロ集団創立直後の弱小球団が53年前に作った不名誉な記録を21世紀になって塗り替えるわけにはいかないので,各員一層奮励努力することでしょう!!
と,思っていたら次の日の対ダイエー25回戦は,11−20の大敗。11失点のダイエーもダイエーだけど,20失点というのはねぇ…。草野球ではないんだから…。この一戦で失点も一気に800点の大台に乗って816失点に。そして次の試合も8失点と,投壊は日に日に加速度を増し,平成15年9月15日現在で824失点まで積み上げてしまいました。試合は残すところあと16。新記録達成まであと54点広島カープが樹立した不滅の大記録がついに破られるときが来るのでしょうか!?○リックスから目が離せません。


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