それをヤメロって言うのですよ
あいかわらずですネ〜
■ | ニュースソースが某スポーツ紙なんで本当のことかどうかわかりませんが,実際にありそうなので真実と仮定して文句を言います>前置き | |
■ | やっぱわかってないですね。そういうことをするからファンはそっぽを向くんですよ。横浜にとってT・ウッズは必要な選手の筈ですよ。だって4番だし。いろいろあったのかもしれないけれど,日本に連れてきたのは横浜ですし。使って使えることを証明したのも横浜です。実際の所,外国人助っ人が当たりかはずれかは,実際に使ってみて(血を流してみて)はじめてわかるというもの。向こうでバリバリの実績がある人ならそれ相応の活躍は見込めますが(むしろはずれのことも多いが),T・ウッズについてはメジャー未経験だっただけによけいにでもリスクが高かったはず。 | |
■ | で、1年目(2003年)の成績が、打率.273、40本塁打、87打点で本塁打王。そして今シーズン(2004年)の成績が9月11日現在で打率.307、41本塁打、93打点と大幅アップの期待大。実際のところ、T・ウッズと横浜の契約がどうなっているかわかりませんが,ここへ来て出てきた話が「もっといい条件のところで野球がしたい」と言っているとか言ってないとか,ということ。「もっといい条件」とは言わずもがな,「お金」のことなんですよね。そりゃあ仕方がないのです。助っ人って,口では「フォアザチーム」って言いますけど,結局突き詰めていけば「お金」に帰着するわけです。この点については一切責める気はありません。だから「助っ人」なんですから。 | |
■ | T・ウッズの年俸は,1年目が5000万円,2年目の今年がほぼ倍増の1億800万円(いずれも金額は推定)。そして今年も9月11日現在で,打率10位、打点3位、本塁打2位の好成績。打点、本塁打については十二分に二冠を狙える圏内にぴたり。仮に2冠を取ったとしても優勝なんて夢のまた夢。チームとしての成績もイマイチだし,チームは横浜。となれば,どんなによく頑張っても2億円が限界でしょうね。そこで、前述の発言に至ったものと思われます。T・ウッズも来年で36歳。少しでも高く買ってくれるところがあれば行こうと思うのも助っ人としての素直な心情でしょう。 | |
■ | まぁ、こういったことには必ず阿吽の呼吸があるわけでして、T・ウッズ獲得に名乗りを上げたのが阪神,中日そして,もちろん巨人。これら3チームのうちで,単数年契約で3億円の提示があれば,T・ウッズ横浜退団確定,そして落札しようと思えば,単数年契約で4億円あるいは2年契約の7億円といったところでしょうか。本人的にはウハウハでしょうね。2年契約ならば37歳まで安泰ですから。ウッズ的にも,さすがに大リーグ復帰の野望は本気では持ってないでしょうし。 | |
■ | 以前は,大枚はたいて輸入して大損ぶっこくっていうのが見ていて痛快だったのに,最近は随分と狡猾になってしまいましたね。よそのチームが,自らが足を使って捜し出してきた助っ人を,大金はたいて引っこ抜くってことをしますからね。日本の投手を打てるってことは証明されているわけですから,妙な助っ人をいきなり連れてくるよりは絶対に確実な戦力になるわけです。参稼報酬勝負になれば,「某球団にかなう球団はない」わけですから,これまたいくらでも他チームを草刈り場にできるわけです。ペタ砲のクビを切れば,ペタ砲の1年分でT・ウッズと2年間契約できます。つまるところ,カネ,カネ,カネでリーグ内の戦力は思い切り偏ってしまうわけです。ペタジーニしかり,ローズしかり。自分の応援するチームに,いい外国人助っ人が入ってきても好成績をあげれば他チームに引き抜かれて,同一リーグなら今度は逆に牙をむいてくるわけですから,結局の処,外国人助っ人を本気で応援する気にはなりません。 | |
■ | 結局,某オーナーの「企業努力」理論のおかげでひきおこされた彼我の戦力差が今のスト騒動を引き起こしているということを,本当に理解して衿を正そうという気が球団にあるのか疑問に感じますね。たとえ今回の話が某紙の作り話にしてもです。「外国人助っ人は違う」って絶対言うと思いますが,高いカネ出して外国人助っ人がチームに入るために,玉突き衝突的に不当に出番が無くなる日本人選手がでてしまうことをもっと真剣に考えるべきです。その日本人選手のファンはそのチームの応援をやめてしまうことでしょう。助っ人はあくまでも足りない戦力を一時的に補ってもらうものであるはずです。 | |
■ | 某オーナーの「企業努力」理論によりかき回され続けて10年になる球界。濁りに濁った球団経営者の瞳がもとの澄んだものにもどるためにはやはり10年は必要でしょう。T・ウッズの一例を出すまでもなく,「カネの力にモノを言わせればチームは強くなる」って考えを持つ経営者がいるかぎり,まだまだ今の騒動はおさまらないでしょうね…。それにしても残念だったのが,T・ウッズ獲得競争に中日が名乗りを上げていたことです。落合監督の,「ローズはいらない。現有戦力で充分優勝が狙える」どおりに優勝に王手をかけている中日って,かっこいいじゃないですか。現場がいらないって言う選手を無理矢理フロントが買い付けて現場に押しつけるなんてカネの無駄遣いです。いくらカネがあっても足りませんって。 | |
■ | とにかく,「なんでもかんでもカネでカタをつける」ってことをヤメにしませんか?ドラフトにしても,きっちりと元の姿に戻しましょうよ。これが最後のきっかけです。 |