だ、か、ら、「広島らしさ」って何よ?
カープを切り捨てておいて何を言う…


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跡地の活用方法に暗雲です。
市民球場の跡地利用に関する「提案、意見を聴く会」なんぞ開いたみたいですね。またまた無駄なことを…。出てきた意見としては、「総合的な福祉センター」、「スポーツ博物館」といった一般的な意見から、「外観は産業奨励館、中はクラッシク専用ホールや日本一の多目的ホール」といった意見まで。このホール案については、件のオペラハウス案の復活ですかね。そういえば、広島って、「文化の砂漠」でしたっけね。その根拠が「オペラが上演できる会場がない」だったような。まぁ、はちゃめちゃな言われ方です。私個人としては、「砂漠の民」で全くかまいませんので。そこら辺をよろしくです。そして出ました、サッカー場。あいかわらず野望は捨ててないみたいですな。でもね、
えぇかげんにせぇよ。サッカー場なんか建てたりしたら絶対に許さんけぇの!これだけは絶対に反対じゃけぇ、よー覚えておきんさい!!カープを追い出しておいてサッカー場なんか建てるんじゃったら、決まった瞬間から「アンチサンフレ確定」じゃけぇ。もしそうなったらガイアンツ以上にアンチじゃけぇね。
ちょっと熱くなってしまいました(反省)。いくら「提案、意見を聴く会」開こうとも、結局は自分の思いどおりにしてしまうのはヤード跡地移転でよくわかってるから、各人各様に言いたいこと言うだけのことで、会議のモチベーションも上がりようがないってことです。あくまでも事業主体が意見を聴くだけのことですから。そもそも、より議決力があるはずの検討委員会の議決案を予定調和でひっくり返したぐらいですから、怖いモノなしです。さらに言うなら、もし本当にいい案が出たとしても(絶対に出ようがありませんが)、今度は「カネが無い」って言うに決まってますから。要は、自分たちだけでやってしまうと、「勝手にやった」とか「市民の意見を無視している」といった誹りを受けるので、「一応、皆さんの意見をうかがいますよ〜」というポーズを取っているだけに見えて仕方ないんです。さっきも書きましたが、市民球場移転に際して、思い切り肩すかしをくらいましたから。つまるところ、いくら皆で知恵を出し合ったところで時間の空費です。また、何を作ったにしても市民球場以上の集客施設にはなり得ませんから。
「意見を聴く会」参加者の一致した意見は、「広島らしい活用法が必要」だったみたいなんですが、「広島らしい」って何?「全国的に知名度が高い」ってことなのか、はたまた、全国的にはマイナーでも「広島県人の心のよりどころ」的なものを指すのか。極めて抽象的であるとしか言いようがありません。ということで、意見は多岐にわたって、一致した意見が極めて抽象的とくれば、要はいつものパターンですよ。「来年度中に方向性を定める」と言っても、無理矢理最大公約数でまとめれば玉虫色で焦点がぼけるのは確実であり、文章も単なる作文。結局南極放送局で、地下街の如く、「建てはしたけどサッパリ」でしょうな。そもそも、全国的に知名度が高いものって、やっぱ、ドーム、宮島、カープ、お好み焼きぐらいしか思いつかないんですか、ひょっとして、こういった物事の決め方(大どんでん返し)が「広島らしい」ってことなんでしょうね。
ここまで噛みつく事を不思議に思われる方もいると思われますが、結局私が言いたいのは、広島らしさの代名詞である広島カープのフランチャイズを「カネが無い」の一言で中心部から追い出し、その跡地にカネをかけて「広島らしいものを作る」とかいうピントはずれの感覚がどうしても理解できないということです。
「市民球場があの場所に建って50年」ということは、それだけ風景にとけ込んだランドマークであるということです。いわゆる広島人の心象風景に刻み込まれた建物をいとも簡単にぶち壊すことにいささかの躊躇も感じていないというのがどうしても信じられないのです。検討委員会の結論が「ヤード跡地移転致し方なし」で一致していたのであれば仕方ないですが、少なくともかの委員会の結論は「現在地建て替え」だったわけで、あんな茶番を堂々とやってくれたもんだから、たる募金の機運は悲しいぐらいにしぼんでしまったような気がしますヨ。
自治体各位が「カープを大切にしよう」という気がさらさらないのは、何度も何度も言ってきましたが、あの移転先決定の経緯を見るだけでも明らかです。少なくとも、「地元にプロ野球チームがあるありがたさ」が全くわかってないですね。もうちょっと真剣に考えた方がいいように思いますよ、ホント。50年の歴史を灰燼帰すのは簡単です。でもその歴史をもう一度重ねようと思ったら再び50年の年月が必要なんです。当然のことなんですがね。球場を建てるだけで駅のまわりににぎわいは生まれませんって。本体工事の倍以上の投資が必要ですよ。でも追い銭する気はさらさら無いみたいですがね。


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